コラム

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名古屋大工の北名古屋市 徳重の家 大リフォーム!

 

北名古屋市徳重の住宅。

築40年、元大工さんが、自宅用に建てた家。

外観、内観は40年前の造り。

ただ違うのは、建売・ハウスメーカーの家と違い 建てつけもほとんど狂いもなく、真壁の壁のチリも切れていないしっかりした造りです。

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今回の改装は、台所・風呂・洗面所・便所の全面改装。

やはり、構造は良くても仕上げ材が、新建材と呼ばれるものを使っているので劣化し始めると傷みが早いです。

この台所は、10帖でしたが、洗濯機を置くところがなかったので、間仕切りを造り8帖にして

洗面・洗濯機スペースを確保。

                                                                                                                    

床・壁・天井撤去しました。この台所同様洗面・風呂・便所も解体。

これが土塗り壁です。

柱の間を竹で直交して編み、藁を混ぜた土で壁をつくります。

この壁は、防火構造で壁倍率(筋違い)もあります。

現在は、工期、コスト面がかかるとか、仕上げを入洛・漆喰等ヌリ仕上げまたは無垢材の板張りで仕上げれば土壁本来持った湿気の、吸湿・発散しますが、

クロス仕上げでは、気密性がいいので無駄な投資になってしまうので、田舎にでも行かないと今は少なくなりました。

 梁も大工さんの自宅で建てた家なので、建売・ハウスメーカーより2〜3割大きな材料を使っています。

 

大工は、材料の金額の積み上げが建築費になりますが、建売・ハウスメーカーは利益をとったあとの残りが材料代、大工手間等になるので自然に材料も小さくなり、安価な材料になってしまう仕組みになってしまうんです!

 

 

 

床下地。

床下断熱材。スタイロフォーム使用、これは風呂屋さんでも蓋に使っています。

この断熱材はヘタリもなく、水も浸み込まない、お値打ちなものです。

グラスウールは、湿気や水を含むと全然効果無くなります。

また根太が乾燥して縮むと落ちてしまう。

 

サニーライトと言う断熱材は、施工時には良くても年数が経つと曲がってしまい床板と密着しなくなってしまう(以前施工した現場で床暖房にするため床をめくったら断熱材が落ちたり、曲がっていた)いろいろ使ってみて大工としてこれが今の最良の材かと思います。

                                                                                                                     

 

仕上がりです。

床、無垢さくら板貼り。自然塗料で仕上げた床板。

天井・壁は、”さわら”という材料で浴室た軒裏によく使われた水に強い材料です。色・柄と比較的おとなしくいい材料です。近年”さわら”は原木も少ないそうです。

建具は、枠材はヒノキで造りました。濡れた布で拭くとヒノキのいい匂いがします。ああ日本人だなと思う瞬間です。

 

システムキッチンのコンロは、IH。ガスだと内装制限がかかり板貼りは不可です。

次に”木”が好きな方にあったら、流し台、戸棚等、木で自作しようと考えています。          

   

                                                     

 

 洗面、脱衣。台所と同じ仕上げ。

 風呂上がりは、いい匂いがします。

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当初予定になかった居間の天井。

クロスより板貼りのほうが良いととのことで、檜の羽目板を。

やはり檜のいい匂いがします。

大工の私にとっては、石膏ボードで下地を造り、クロスで仕上げるよりこちらのほうが、やりがいがあります。

ちなみに無垢板費用は、クロスの1.5倍〜でできます。

                                                                                   

 

 

玄関ひさしが腐ってしまってたので、思い切って撤去。

モルタルも解体し、焼き杉の板を。モルタル壁は汚れていたので、施主様と一緒にペンキを塗りました。

 

今回の工事では、大工工事・塗装工事・屋内電気工事・水道器具取り付けをしました。他業種の域までまた仕事してしまいました。施主さまに対する請求金額は減りますが、他業種の職人にはまた嫌われたかも?(笑)

 

またいい仕事をしたいと思っています。

 

お施主様、ありがとうございました!

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